ずっと小説家になろうと思ってきた(新掲載)
「ずっと小説家になろうと思ってきた」
高校のころつき合っていた彼女に――僕が札幌に行ってパチンコ屋の釘師になったらどうする?――と何度も尋ねたことがあった。
世間知らずの高校生が考えることだから、ろくなことではない。とにかく人生の裏街道を歩くことで辛酸を舐め、それを原稿用紙に綴ろうと考えていた。当時から僕は小説家になりたいと思っていたのだ。
自虐的かもしれないが、僕にはそういう酔狂なところがある。
高校時代には、勉強もそっちのけで文庫本を漁った。SFも海外文学も日本の小説も、ひと通りは読んだ記憶がある。
僕には発達障害があって……
(以降執筆中)
2022.09.23
小倉一純
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