2022.03.31 12:47兵どもが夢の跡(随想)「兵どもが夢の跡」(随想)もう35年も前の話だが、僕が社会人となったころには、日本金属工業、日本ステンレス、日本冶金工業という3社があった。これらは、電気炉でスクラップを溶かしステンレス鋼を製造する会社だ。売上はそれぞれ1千億円程度だった。いまどきの巨大企業からみれば大した額では...
2021.08.26 03:54会社消滅「会社消滅」本日、3月31日をもって、僕が社会人となって最初に勤務した会社がこの世から姿を消します。わずか5年の在籍でしたが、僕が初めて社会の風を受けたのが、この会社でした。 図らずも経理課―ビジョンのない僕には特に希望などなかったのですが―に配属となり、僕はとてもショ...
2021.07.15 17:24純文学の日はまた昇る 純文学が華やかなりし頃、その作家と呼ばれる人たちはいわゆるインテリでした。物事のプリンシプル、つまり原理原則を分かった人たちです。夏目漱石や森鴎外、もう少し新しいところでは川端康成など、優秀な学校歴、学歴を持った作家たちも多くいます。一方、民衆にはまだまだ無学な人も多くいました。...
2021.04.30 09:34妖怪奥多摩の山奥に湧き水がある。小さな水源だ。途中、谷戸の苔むす岩肌から水が滴り落ちる。辺りには水蒸気が満ちている。やがて水は小さな流れとなり下流へ下っていく。水は清らかで無垢だ。なんの穢れもない。そして、水はすべての物を内包しようとする。何でも受け入れるのだ。やがて檜原の界隈に川は...