2019.04.10 01:33電柱でござるぞ!角地に建つ我家は去年、車に突っ込まれた。お陰で門は大破した。相手の保険会社から補償金が出て、住宅街の道路に面したそれは補修され、新しくなった。ところで、道路際の敷地内に立つ電柱には、散歩の犬が毎朝オシッコをかけていく。角地なので、立ち寄って足を上げる犬も少なくない。我家にも犬がい...
2019.02.06 17:58否定された武者小路実篤 武者小路実篤が好きだった。「友情」「愛と死」などの作品を、紙面へのめり込まんばかりの勢いで読んでいた。高校の同じクラスに彼女ができた。通学路にある彼女の家へ、立ち寄るようになった。そこからは、自転車は脇で押し、徒歩である。道すがらいろいろな話をした。「将来、僕が会社を辞めて、パ...
2019.02.04 18:52黒い着物のおじさん 家に犬がいた頃、僕は毎朝散歩に出かけた。我家の小さな門を出て、道なりに歩いて行くと、坂の一番下の角のご主人が、いつも黒っぽい着物を着て、煙草をふかしながら道に立っていた。スチールの銀縁メガネに、丸刈りの頭である。レンズには少々黒っぽいスモークがかかっていた。20年近くも前の話で...
2019.01.31 23:02プラットフォームに滑り込むプラットフォームに滑り込む、というのは小説などによくある表現だ。この場合、東急とか京浜急行のスマートな車両を連想する。だが、「白い湯気を吐きながら、雪の積もったプラットフォームに、黒い蒸気機関車が滑り込む」と書かれると、どうにも違和感がある。すでにかなり速度を落としている。ホーム...
2016.08.16 01:05私の作品集 2016↑上の絵をクリックして下さい Googleドライブが開きます【内容】・作品のご紹介・短文で綴る自分史・編集後記、私の発達障害・耕福塾の思い出・父のエピソード・カワイ音楽コンクール・【動画】カワイ音楽コンクール・【動画】メルヘン画家桜井一雄作品は、PDFで電子ブック化しています。